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梨状筋症候群(りじょうきんしょうこうぐん)

【梨状筋症候群とは】

梨状筋とは股関節を動かしたり固定したりする筋肉で仙骨(骨盤のちょうど真ん中に位置する骨)から股関節に向かってついている筋肉です。
その梨状筋の下から皆さんも良くご存知の坐骨神経が出ています。この神経が梨状筋により圧迫(絞扼:こうやく)されると症状が現れるといわれています。原因は単体でないことが多く、心理的なストレスや運動におけるストレスが関与するところが多いと言われています。ストレスがなくなったとたんに症状が軽減する例もあるので他の原因に目を向けてみるのも大事だと思います。その他としては、長時間の同じ座ったままの姿勢、筋力の低下によるものなどが上げられます。
レントゲンやMRIでは異常が見当たらない為、判断が難しい疾患だといえます。

【症  状】

坐骨神経痛と似た症状で臀部(おしり)から膝裏、ふくらはぎにかけて鈍い痛みやしびれが出てきます。ぎっくり腰などど比べると症状はゆっくりと出てきます。梨状筋症候群の場合腰痛はなく、しゃがんだ状態で痛みのある側の股関節に力をいれて膝を外側に開くなどすると(股関節外旋:こかんせつがいせん)痛みが増します。坐骨神経痛と似たような症状なので診察の際おこなわれるラセーグテスト(坐骨神経を伸展するテストで上向きになり膝を伸ばしたまま痛い方の足を上にあげるテスト)を行いますが梨状筋症候群においてこのテストは陰性になることが多いようです。特に女性に多いといわれています。

【治  療】

薬物療法では筋肉の緊張を緩和させる筋弛緩剤、消炎鎮痛剤や湿布薬、痛みがひどい場合には坐薬を使用します。その他、神経ブロックや、時として梨状筋を切除する手術(梨状筋離断術)を行います。リハビリテーションでは温熱療法、臀部の筋肉を和らげる電気治療やマッサージを行います。腰の筋肉をストレッチし下肢の血行を良くする観点から腰の牽引も有効です。
自宅でできる治療としては、臀部(おしり)の痛みのある部分をお風呂などでよく温めてからマッサージなどで和らげると痛みが緩和されます。梨状筋のストレッチも有効です。

【その他】

坐骨神経は梨状筋の下から出てくると書きましたが、全体の10〜15パーセントの人に梨状筋を貫いて神経が出ていたり、また半分だけ正常に梨状筋の下を通って、残りの半分は梨状筋を貫いて通っている方もいます。これらの方は飛躍的に梨状筋症候群になりやすい方といえますね。


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